時々雑記

9.〜14.まで

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       9.  2006-11-14 「映画が好き」

私は映画が大好きです。でも、"映画ファンです!!" とは胸を張って言えません。
なぜって、ものすごく偏っているので。

これまで観た映画の数はかなり多いとは思うけれど、中でも面白かったのは? なんて聞かれたら、素晴らしい映画はたくさんあるのに、パニック物やサバイバル物ばかりを上げてしまいそう・・・。古くは「タワーリング イン フェルノ」から始まって、近年では「レッド・プラネット」など、名作だと思います。

ホラー映画は、職業病というか、創作された物に対して恐怖を全く感じなくなってしまっているというか、どんな恐ろしい映画を観ても、ついつい物語を分析しながら観てしまい、次に出て来るのは たぶんこのパターンだ・・・とか、このタイミングだ・・・とか、ほぼわかってしまうので、残念ながら怖さを楽しんで観れたためしがありません。

それに、登場人物がさんざん怖い思いをして、それでもすごく頑張って何とかやっと生き抜いたのに、最後は無残な目に遭って終わる・・・という話だと、理不尽さばかりが心に残って楽しめません。だいいち、映画よりも映画館にいる霊の方が怖い。今までの経験上、どこの映画館にもたいてい "います" からね・・・。私がよく行く横浜の川沿いにある映画館なんてま〜;;;; いますいます山ほど溜まってますともサ。

何て話は置いといて・・・。
私は手に入れたDVDや自分で録画した映画は、何十回となく観ます。それほど好きでもない映画でも観ます何十回も。と言っても、いっぺんにたくさんの回数観るのではなく、何年にも渡って繰り返し繰り返し観るのです。そうやっている内に映画への感想が変わってきたりします。

例えばマイケル・ダグラス主演の「危険な情事」。最初はただの浮気のつもりでいたのに、相手の女性が徐々に狂気に走り、家族も巻き込んで、仕舞いにはエライ事になっていくというストーリィですが、当初は主人公とその家族が被害者だ・・・と観ていたのに、やがてその執拗な女性の方が被害者に見えてきたりもする。同じ映画でも観る側の状態や年齢によって受け取り方が変化していくものなんだなぁ〜とつくづく思います。
そこがまた、面白い。

そんなわけで、いつも新しい映画、という事はないのだけど、毎日2〜3本は映画を観ている私です。昨夜はジュリア・ロバーツの「エリンブロコビッチ」(たぶん16回目ぐらい) と
キーファー・サザーランドの「ダーク・シティ」(8回目ぐらい)を観ていました。
我ながら めちゃくちゃな組み合わせです。
あなたはどんな映画が好きですか?



       10.  2006-11-15 「占星学の話」

私が初めて[占い]らしきものに触れたのは、今から10年程前の事。編集部の方に
「風水師のマンガを描きませんか」と言われたのが最初でした。

プロの風水師の話を描くなら、作者の私がある程度の知識を持っていないと、ストーリィを作る事すらできないので、突然ながら猛勉強を始めました。見知らぬ世界の事だったので、たいへんではあったけれど、どんどん頭に叩き込んでいる内に、面白みが徐々にわかってきたのです。

そしてまた、風水は東洋占星術と深く関わっているので、さらに理解を進めるために、マンガの作品とはまた別に四柱推命の勉強も始めました。これがまた、やればやるほど面白いんですね。とても複雑で、とても理論的・・・。私は一度火がつくと消えない性格な上、分析的な事がだ〜い好きなので、興味はさらに広がり、西洋占星術へ・・・。

風水のマンガを描くために始めた勉強が、いつの間にか風水はさておいて、占星学の
研究に熱中するようになっていったのです。

とはいうものの、実はこの頃の私は、ただ学ぶ事が面白くて、占い自体にはあまり興味を持てずにいました。それというのも、とある占い師と話をする機会があった折、「先生の占いの基本は何ですか。」という私の質問に「天使様です。天使様が全てを教えてくださいます。」という答えが返って来て、がっかりした事があったので・・・。

しょっちゅう心霊体験なんかをし、それをまたマンガに描いたりしている私ですが、いわゆる"お告げ"みたいなものは信じた事もなく、ただただ[ウサンくせ〜]と思うばかり。そう、その頃の私にとっては、占いというのは総じて胡散臭いものでしかなかったのです。ですから、占星学の勉強と実際の占いとは区別して考えていました。

最初は、記憶しなければならない占星学の基礎を。印やら専門用語やら、やたらといっぱいあり、全部覚えるにはかなり努力が必要です。それから地球から見た天体位置を割り出すための計算を、緯度と経度の計算を、そして天体と天体がある日のある時間ではどういう角度に来るか、そしてその角度にはどういう意味があるか・・・の分析を。また、360度を12星座の12宮に分けるだけではなく、更に天体が東の地平線から何時に昇って来たかの順で12に分ける[12室]という分類法を重ね合わせて考える方法を、などなど、それからも次々と学んでいきました。

とても楽しかったです。何千年も前の人々が、ここまで複雑なひとつの体系を作り出した事にすごく魅力を感じます。そしてまた、その後の現在に至るまでの長い長い間、占星学は世界中に広がり、信じられないほど大勢の研究者の手によって、データは絶える事なく積み重ねられてきているのです。それはもう膨大な量を・・・。

今の私は鑑定人をしています。(もちろんマンガ家でもありますが)
以前見聞きした[占い]と[占星学]とは明らかに違うものだと確信したからです。未来予測については、鑑定人それぞれのデータの読み取り方しだいで結果が違って来るとは思いますが、持って生まれた性格や運勢というものは、かなりの精度で的中するでしょう。
それを知る事で人は新たな自分を発見できたり、自分にあった方向や相性の良いものを選べたり、さまざまな危険を回避する事ができるはずです。

遺伝子が物理的な形を作る設計図なら、
天体のデータは運命の設計図・・・。そう思います。

ただ、正直な話、12星座占いに関しては、特定の誰かを鑑定したものでなく、天体全体の一週間の動きを把握しての結果を12星座それぞれに当てはめたものなので、かなり、か〜な〜り大雑把です。占星学といえるほどのものではありません。ですので、気軽に参考にする程度に見てみてくださいね。

詳しく ご自分の持って生まれた天体データを知りたい方は、このHPの別館
「ASTROLミハラン」の方で依頼を受け付けていますので、そちらからどうぞ。

・・・というわけで、すでにだいぶ深い所まで、占星学に足を突っ込んでいる私ですが、
まだまだ興味は尽きず、学ぶ事も山ほどあるので、たぶん死ぬまで続けますデス。

マンガと占星学。このふたつは やめられませんワ〜(^-^)


              11.  2006-11-19 「散歩の話」

私は散歩が好きです。この季節、天気だと歩いていても気分が良く、気分転換には最高です。

犬猫好きなので よくデジカメで撮影もします。猫が[なでて猫]の場合は声をかけて撮影しようとすると思わぬ速さで近付いて挨拶に来てしまうのでロクな写真が撮れません。シャッタースピードが速く、連写できるデジカメが欲しい今日この頃です・・・。

そういえば、今年の初夏の頃だったか あの[まさお君]にも出会いました〜。現在は引退して息子の[だいすけ君]が跡を継いでますが・・・。触らせてもらったら[まさお君]は、ものすごい剛毛でしたよ〜(笑)。後で聞いた話ではラブラドール・レトリーバーという種類の犬は剛毛なのだそうで、こんな事もひとつの発見です。

また、時には滅多に見れないシーンなどにも出くわします。例えば、私の前を二人の年配男性が歩いていて、聞こえてくる話によると、中学時代からの仲良しで、今度一緒に旅行に行くらしい・・・。ふむふむと何気に聞いていたらその二人、話がすご〜く盛り上がって、一人がもう一人の背中をバンバンしようとしたんですね・・・。

吹っ飛びました。バンバンされたオジ様・・・。

文字通り、吹っ飛んでしまったのです〜。まっったく、どんな力で叩いたのか、それとも やたらに軽い人なのか、びっくりでした。マンガならよくあるシーンですけどね。目の前で人が吹っ飛ぶのは初めて見た私です。

叩いた方は慌てふためき抱き起こしておりましたが、吹っ飛んだオジ様は もう ユデダコ状態・・・。フルフルして一言も口をききません。ホントに この後二人で旅行に行けたのでしょうかね(笑)。まぁ怪我もなかったようなので良かったけれど。

そんなこんな、さんざん歩き回った後は、行き当たりばったりで見つけたカフェで お茶して帰るのが いつもの事ですけど、そもそも散歩というのは、昔むか〜しの中国で、不老不死の研究をしていた人々が、作った秘薬を試飲して体に溜まってしまった毒を
らす為、やたらにき回った・・・のが由来です。

そういう意味では、現代でも散歩って、知らない内に溜まった心の毒(ストレスとか色々)を散らす為ためなのかもしれませんね・・・。



       12.  2006-11-22 「色彩心理の話」

以前、知人の家を訪ねた時に、キッチンツールや雑貨の全てが黄色 ( 菜の花色 ) で
統一されていて、とても明るく、素敵だな・・・と思った事がありました。

で。自分が一人暮らしを始めた頃、その事を思い出し、やってみる事に・・・。
ただし、黄色ではあまりにもマネマネなのでブルーに。以来、ジワジワと、というか着々と、部屋全体が [青] に侵蝕され続け、現在では部屋のいたる所が御覧の通りです・・・。

        

青を選んだのは、少々汚れても何とかスッキリ清潔に見えるだろうと考えたからで、そういう意味では まぁまぁ成功のようですが、方位学上は問題あり・・・な部屋となりました。風水の基礎は学んだ私なのにメチャメチャです。おまけに、ブルーは心理学的に沈静効果があり、静まってる場合じゃないでしょ〜という時にまで、落ちついた気分でいてしまうのが困り物・・・。おかげで、闘争心が欠けているんじゃ?・・と感じたりしている昨今です。

友人知人、この部屋に一度でも来た人は皆、よほど青が好きなのだろうと思っている
ようだけれど、食べ物の好き嫌いが一切ないのと一緒で、私は色という色は全て好きなのです。青にしたのは上記のように面倒臭がりなだけの理由だったりします。

色というのは不思議なもので、心への影響がとても強いですね。例えばスペインの闘牛で赤い布を使うのも、牛が赤で興奮するのではなく、人間の方の闘争心を掻き立てる為という、それも理由のひとつのようですし、婚約中の女性が薄いピンクの服を着る率が高いのは、その色に、[ すんごく幸せ〜。でも、ちょっとだけ不安〜。] という心理が隠されているからだといわれています。身につける服の色は人の心理を表現し、見た人もまたその心理を無意識に受け止めているものらしく・・・、

                  
  胃腸が心配〜        守って〜      何かしてあげたい     心の内は知られ
                                                        たくな〜い

 

・・・というカンジ。また、色の組み合わせを無意識に選んだ場合の心理というのもあり、

     
         愛人 ほし〜よ〜            あ--- !!!! 忙しい !!! 忙しい !!!

という具合です。色彩って、すんごく面白いと思いませんか !!
あなたはどんな色が好きですか ?



       13.  2006-11-24  「裏話・・・」

私の心霊体験マンガの中で、九州に行った時の話があるのですが、これはその裏話です。別にぜんぜん怖い話ではありません。どちらかと言えば可笑しな お話。

場所は阿蘇。ホテルの予約は自分でしました。パンフレットによれば、駅から歩いて10分ほどのようです。現地に到着してみると電車から降りたのは私だけで、有名な土地なのに随分人がいないんだなぁ、シーズンオフのせいかぁ〜? などど呑気に考えながら外に出ると、そこには何台ものタクシーが止まっていました。

と、運転手さんたちが何故かいっせいにこちらを見.ます。少し離れた所で仲間と雑談していた人たちまで「おい、あれ・・・。」なんて明らかに私に注目するんです。

たった一人 改札から出て来た客だから、誰の車に乗せる? みたいなカンジなのかなぁと思いつつ、ホテルまで10分の距離とはいえ、知らない土地だしタクシーに・・・と考えていたのに、何だか あまりにも見つめられているのに気まずい感じがしてしまって、歩いて行く事に決めました。しばらく進み振り返ると、まだ運転手さんたちは皆で私を見ているんです。おかげで、だんだんイヤな気分になってきました。

おまけにホテルまでは、ジワ〜っとくる嫌な上り坂で、そもそも取材の為の旅行だったので、道具だ何だかんだ荷物はヤケに重く、さらには私の足では絶対に10分なんかで
着きゃしないって!!! という道程。さらにさらに、通りすがりの農家の人まで私に気づくと
ジ〜ッとこちらを見つめるじゃぁないですか。いい加減、腹が立ってきます。

そんなものだからヘトヘトになってホテルに着いた頃には、私の機嫌はかなり悪くなっておりました。フロントの対応も、何故だかさっぱり理由はわからないのだけど、何だか変で、すぐに部屋には通さず、別の従業員に何か相談してるような様子。一刻も早く落ち着きたいのに何やってんだよぉぉぉ!! とますます機嫌が悪くなる私。

それでもやっと部屋に通され、ホッとして着替えようとするとノックの音。出てみると、また別の従業員が立っており「こちらの お部屋は お気に召しましたか〜? 」 などと言う。ホテルというものが大好きで、ホテル経営者が出てくるようなマンガまで描いて、これまで色々なホテルに宿泊してきた私ですが、この部屋は気に入ったか・・・なんてわざわざ聞きに来られたのは初めての事でした。私はいかにも不機嫌に返事をし追い返しました。

で、こんどこそ着替えようとすると今度は電話。出てみると、また別の従業員で、「何か 御用がございましたら いつでもお申し付けください。」などと言う。だいたいホテルは旅館と違って、客のプライバシーを尊重するものなのです。客が一歩部屋に入ったら、お呼びがかかるまでソ〜っとしておくのが常識なのです。何なんだ!!! このホテルは!!! と
「用なんかないから もう放っといてくださいよ!!! 」と電話を切りました。

さらにその後、「この部屋のバスのお湯の出に問題があるので、調べさせてください。」
などと、よくわからない理由でまた一人現われました。( シーズンオフでガラガラなのに
何で お湯の出の悪い部屋に通すんだ!!! だいたいお湯はちゃんと出てるじゃないか!!! )  

夕食のため食堂に行こうと思っていると再びノック。今度は「食堂にご案内いたします。」などと言う。食事は18時から19時半まで、何時に行こうと客の自由のはずなのに。いい加減 ぶち切れそうになります。まぁ さすがに阿蘇だけあって、牛肉はバカうま〜だったのですが、旅館でよく使われるような固形燃料の上に網が乗っていてそこで焼いてる丸ごとのジャガイモがありまして、食べようとするとゴリゴリの生でした。

おかしな気配りをする前に この芋を何とかしろよ!!!! と、とうとうマジぶち切れ・・・。
( だいだいこういう場合、すでに焼くなり蒸かすなりしてある芋を使うべきだろーがっ!!!!
こんなちっちゃい固形燃料の上で丸ごとの生芋が焼けるか!!! 生芋が-----っ!!!! ) 
そんな感じです。私は乱暴に席を立ち、ほとんどの料理に手をつけず退室しました。

部屋に戻るとまもなく、さきほど私を迎えに来た従業員が再び現われ、「今度は何なんですか?」と聞くと、「よろしかったらこれをどうぞ。」とホテルオリジナルのアイスクリームを
2つ くれました。「なぜ私に くれるんですか? 宿泊客みんなにアイスを配って歩いてるんですか?」「いえいえ、ただ さきほど あまりお食事を召し上がっておられないようでしたので。」 親切と言えば親切なのだけど、このホテルは やはり何かがおかしい・・・そう思いました。

翌朝、観光ヘリを頼んで阿蘇山上空を飛び、いくつかある神社と山の位置関係が風水の資料に載っているパワースポットと同じかどうか調べるつもりだったのですが、火山が噴火して飛行中止という事で、仕方なくタクシーであちこち取材する事に。

それまで、まだ だいぶ時間があったので、そのホテルの有名らしい ひっろ〜い庭でも見て過ごそうかと屋外へ出ようとすると男性従業員が何だかオロオロした感じで「どちらにいらっしゃるんですか?」と聞くので「庭を見せてもらいますね。」と言うと「なぜですか?」などと言う。いよいよ変なホテルです。客に見せるため、それが呼び物のひとつだから ひっろ〜い庭の事をパンフレットにまで載せているんだろうに、なぜですかと きたもんだ。

私が溜息をしながら何も答えず庭へ出ようとすると、お待ちください お待ちください と真剣な顔で止めるんです。その声を聞いて女性従業員もやって来て、「お散歩でしたら私がご一緒しましょう。」と言う。「別にひとりでいいんですけど?」「迷われるといけませんから。」「迷子になるような庭なんですか? 」「い・・・いえ、そういうわけでは。ただ、その、けっこう鬱蒼としてますし。」「えっ。ケモノとか蛇とかが出るって事ですか?」「いえ、そんな事は・・・。お客様、とにかく私がご一緒しますから!!!」けっこう強引な女性です。ホントにホントに変なホテルです。庭は自然豊かで、とても良い感じでしたけどね。

ところが、ホテルの従業員たち、駅にいたタクシードライバーの人々、その態度の謎が、この後まもなくわかりました。お願いしたタクシーに乗り、あちこち走り回っていた最中に、運転手さんが言ったのです。 (女性の運転手さんです。)

「ホテルから連絡があって、私をご指名だったんです。女性ドライバーの
 方が話し相手になれるだろうからって。」
「昨日、たった一人で電車を降りたでしょ。あそこにいたんですよ、私も。」
「ドライバー仲間みんなで言ってたんです。あ〜。また来ちゃったかって。」
「つい最近も私、そういうお客さん、乗せちゃってね。」
「火口にね。ピョ〜ンとね。」
「だから、気をつけてやってほしいって、ホテルの人に頼まれたのよ。」

っっって!!!! おいっ!!!! 自殺かよ---っっっ!!!! そういや阿蘇って自殺の名所-----っっっ!!!!!!
私っ、自殺に来たと思われてたのか-------- !!!! そういう事か-------っっっ!!!!

横浜から阿蘇への長距離移動。ヘトヘトになってホテルに辿り着いた時には たぶん顔色も悪かったかもしれない。確かにニコリともしなかったし、フラ〜っとさえしていたかもしれない。ホテル側にしてみりゃ、ホラ来た!! だから季節はずれの女性一人客は!!! というわけだったんです。だから、あんなに やたらと何だかんだ理由をつけて様子を見に来ていたんです。放っといてくださいよ!! などと私が言ったものだから、ますます こりゃいかん とホテル一丸となって警戒していたんです。

その上、疲れて機嫌の悪かった私が腹を立てて食べなかった事も、自殺直前だから食欲がないのだろうと思われたんです。あの時、たとえゴリゴリの生の芋だろうと、ものともせずに、ガッツリ食べていたら誤解も少しは解けていたかもしれない。
庭を見ようとした時も、自殺場所を探しているんだろうと。もしかしたら、私がヘリを頼みたいと言い出した時も、そうとう変な顔をしていたから、こいつヘリから飛び降りる気か!? と思っていたのかもしれない。

そんな風に、一瞬で全てに思い当たり、車の中で大爆笑してしまいました。でも、地元の人にしてみれば、たいへんな事で、みんなで力を合わせて自殺者をなくそう !! ってところでしょうから笑ったりしてはいけないけれど、まさか自分が疑われていたとは!!!!

お互いの態度の相乗効果で、エライ誤解をされてしまったというお話でした。

振り返ってみると、あのホテル、実に行き届いた良いホテルです。
生ジャガは いただけないけどねっ(笑)



        14.  2006-11-26  「とんでもないソファー」
 
今は当たり前のように そこにありますが、実は まったく とんでもないソファーだったの
です。それは[
12]でも紹介したこれ・・・。( カバーは私の手製。元は白。)

                    

メジャーな某通販で買ったのですが、カタログには確か こう書いてありました。[ 独特の弾力と座り心地 ] ・・・と。届いてすぐ、座ってみましたとも。思わずギョッッ !!!!

見た目はフワフワなのですが、フワッと山なりに見える座面が、座っても全く凹まないのです。それはそれはギュ------- っっっっっとウレタンが詰まっておりまして、ま〜るい山の頂上に尻を突き上げられているような、固い大きなボールの上に座っているような、
そんな感じでした。

何じゃこりゃ------っっっ !!!! 誰もいないのに叫びました。こんなの売っていいのか !!
と言いたくなるぐらい、衝撃の (確かに独特の) ひどい座り心地。

すぐに返品しようと思ったのですが、段ボール箱はすでに細かく始末してしまったし、座り心地が気に入らず返品の場合は自分で梱包という事だし、それにその日、まもなく友達が遊びに来る約束でしたから、取りあえず予定の場所に設置してみました。

しばらくして、二人でそれに座って映画を観たんですけどね・・・。いやいやいや〜〜〜。
この座り心地に よく何も言わないなぁと、ふと見ると、何とっ、友達の眉間にシワが !!!
( 楽しい映画のはずなのに・・・) そして5分後・・・。

「あたし もうだめぇ〜〜。さよ〜なら〜〜。」とつぶやきながら、床に向かって滑り落ちて行きました。その場にころがり 「あうう〜〜。」 と言ってます。
ずっと我慢して両足で踏ん張ってバランスを取っていたんですねぇ。気の毒に・・・・。
恐るべし通販ソファー !!!!

翌日、これ以上被害者を増やすわけにもいかないので、考えた末に、ソファーの中身のウレタンを減らせば良いのではないかと、思い切ってさばく事に。計画では、座面の一部を切り開いてウレタンをある程度かき出し、後は適当に縫う、そんな所でした。さて、いざ切ってみると・・・。

ボボボボボボボボボッ !!!!!!  飛び出すウレタン屑。信じられない光景でした。本当にそれは全てが屑で、ひとつひとつが静電気を帯び、 切り開いたその瞬間から、待ってましたとばかりに私に向かって生き物のように飛んで来たのです。最大で3センチ、小さい物は粉のようで、口にも飛び込んで来ます。おまけになぜか物凄くオイリ〜。

あっという間に体中がウレタン屑だらけになり、おまけにそれらの静電気は只者でなく、掃除機でも吸い込めないほどの強さで、セーターの目の中、髪の中、眉毛や睫毛にまで。指で取っても、今度はその指から離れない。ぐは〜〜〜〜っ!!!!! と振り回しても離れない。あっと言う間に掃除機までもがウレタンだらけ、床にくっついた物は集めても集めても静電気で散れていくし、ノミのようにピョンピョンはねてるのもあるし、ウレタンに接した床はドンドン油っぽくなっていくし、ゴミ袋に入れようにも飛び出して来るし、袋の外側にくっつくし・・・。 まっっっったく!!!! 恐るべし通販ソファー !!!!!

ここまで来ると私も意地になり、その極悪のウレタンどもを徹底的に排除する事に決め、座面といわず背面といわず、自分がネットリと油っぽくなっていくのもかまわずに、とにかく どんどん全てをかき出して、ソファーを骨組みだけにしてやりました。おっしゃ---っ!!!! って感じです。そして、そのまま上着を着て、路上に、バスの床に、電車の床に、ぽつりぽつりとウレタン屑を落としながら、東急ハンズにソファー素材を買いに行ったのです。
(人の目など気にする心の余裕は、とうに失っておりましたから・・・。)

その後、ずいぶん工夫してやっと今の状態になったのでした。ちなみに、後始末には2日を要した次第です。何と出るは出るは、極悪ウレタン、70リットル用ゴミ袋3袋分もございました。主に静電気は霧吹きで撃退。  気をつけよう!!! とんでもない通販ソファー!!!
(・・・って、そもそも誰も切り開いたりはせず、返品しますよね。フツー。)

後日、再び同じ友達がやって来て、
「うんうん。これなら い〜よね〜。」と微笑んでおりましたとサ。(笑)



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