時々雑記

28.〜35.まで

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             28. 2006-12-26 「呪われた椅子」

イギリスのどこだかに、それに座ると必ず死ぬ・・・という噂の椅子があり、
展示しておくと冗談で試しに座ってしまう人が多く、その人たちがまた次々
と死んでしまうものだから、犠牲者を増やさない為に、とうとう天井から吊
るされた、という曰くの椅子があるけれど、私も以前、呪われた椅子(笑)を
ひとつ持っていました。

今からもうだいぶ前の事。ずっと愛用していた椅子がずいぶん古くなって
きたので、まぁそこそこ良い新品の椅子を買ったのです。座り心地も
そこそこで満足していたのですが、
2ヶ月ほどして突然 [ ギックリ腰 ]
やってしまいまして、生まれて初めてで、たいへん辛い思いをしました。
さらに
3ヵ月後、何と再び [ ギックリ腰 ] に。

当初、その椅子の座り心地には特に文句はなかった ( どちらかといえば心地
良い方
) ので、結びつけて考えたりはしなかったのですが、2度も・・・と
なると、どうしても一日中使っている
[ 椅子 ] を疑わざるをえず、友人に話
すと、「じゃぁ、試しにあたしが使ってみるよ。」という事で椅子は
その
友人の元へ。
3ヵ月後、やはり彼女もまた [ ギックリ腰 ] !!!

座った感覚の限りではわからないのですが、おそらく気づかない内に腰に
負担のかかる微妙な作りになってしまっているのでしょう。私は椅子を引き
取り、すぐに廃棄処分にする事にしました。そしてそれから半年後・・・。

地元の町内会の人々が、次々にギックリ腰に!!!!  3人、4人、5人と増え続ける
ギックリ患者
!!! それを知った私はとても嫌〜な感じがして、母に聞いてみた
ところ、「代わりに捨てておいてって頼まれたけど、何だかすごくいい椅子
だし、まだ新品だし、あんまりもったいないから、町内会で使えるようにと
思って、集会室にあげたの。」との事。

そうなんです!!! やはり原因はあの椅子でした。座った者を全て [ ギックリ腰 ]
にする恐怖の椅子・・・。まずまず座り心地は良いものだから誰もが騙される
呪いのギックリ椅子
!!! いけませんねぇ。そんな代物を自分自身でキッチリ始末
しなかったとは〜。後悔先に立たずとはこの事です。

それにしても、一日中座り続ける私のような者ならともかく、週に一度か
そこら会議の間に座っているだけの人々まで次々とギックリ腰にするとは、
恐るべし
[ 呪いのギックリ椅子 ]。これ以上 犠牲者が出ては・・・と思い、
一応
説明と忠告はしたのですが、信じてもらえなかったようで・・・() ;;;;

何と その椅子・・・現役活躍中でございます----!!!!!  キャ------;;;;;;;


      29.  2006-12-29   亜・臨死体験

本来 臨死体験とは、病院で「ご臨終です。」と言われた後、生き返った
人間の体験を指しますから、これからお話する事は、亜・臨死体験とでも
言っておきましょう。

私が11歳の時の事です。室内で長時間ず〜っと編み物に熱中していたのです
が、ふと立ち上がって水を飲みにキッチンへ。・・・と、それきり突然何も
感じなくなってしまったのです。

周囲は鼻をつままれてもわからないほど真っっっ暗で、自分の体がどこに
あるのかもハッキリしません。というより、体の感覚自体がありません。

(
どうなって いるのだろう。ここは どこなのだろう。 ) そう思って怯えて
いると、その暗闇に
[ イタイよ〜 !! イタイよ〜 !! ] と言うギザギザした白い
文字が幾つも浮かんで見えてきました。なぜかそれを読んでみたものの、
自分の声が聞こえません。全くの無音状態なのです。

やがて、それらが消えると、今度は小さな白い丸が見えてきました。
それはだんだんに大きくなり、ただの白い丸ではなく、実は明るい穴である
事が、この暗闇からの出口
らしい事がわかってきたのです。そして、そこへ
行きたいと思っただけで、その穴はグングンと近づいてきました。まだハッ
キリとは見えないけれど、穴の中には幾つもの四角いビル群らしきものが。
白っぽかったり、グレーだったり、黒っぽかったりで、どれもだいたい同じ
ような形をしています。でもどのビルにも窓がひとつもなく、人の気配が全
くありません。

私は急に怖くなりました。そこへ行きたくない!!! と怯えました。でも、さら
にグングン近づいてしまい逆らえません。否応なしに吸い込まれていくよう
な感じです。するとその時、後方の暗闇から、私を呼ぶ声が聞こえました。
何度も何度も私を呼んでいます。振り向いたとたんに、私は母の腕の中で目
を覚ましたのです。

母が言うには、キッチンで凄い音がし、慌てて行ってみたら私が倒れていた
そうで、驚いて抱き起こすと、「イタイよ〜。イタイよ〜。」と、無感情な、
まるで文章を棒読みしてるような声を出していたとかで、何度呼びかけても
反応がなく、その内 声も出さなくなってしまい、死んだかと思ったと・・。
何度も何度も私の名を叫び、ゆすり続け、しばらくしてやっと目をあけたと。

すぐに病院に連れて行かれましたが、特に悪いところはなく、成長期の血圧
上昇によるもので、突然立ち上がったせいではないか・・・という事でした。
何しろまだ
11歳でしたから、その体験が何だったのか深く考えてみる事もな
かったのですが、だいぶ時が経ち、オカルト系のマンガ家などになった頃、
やっとその時に何が起こっていたのか気づいたのです。

あれは、亜・臨死体験だったと。あの明るい穴の中に見た、白系・グレー系・
黒系の窓のないビル群、と思っていたものは、実は墓場の墓石群だったと。
もしも、母が必死に私を呼ばなければ、そのまま逝ってしまっていたろうな
と。まぁそんなわけで、これも怖い体験の内に入ると思いますが、変なのは
あの暗闇に浮かんだ白抜き文字です。

体の感覚を失っていた私は何も感じていませんでした。実際にはブッ倒れて、
体のどこかを打ち付けて痛かったのでしょうが、それがなぜあんな形で表現
されたのか・・・。いかにもマンガに出てくる手描き文字のようだった事が、
またそれを読み上げてた事が、その声が棒読みだった事が、おかしくて仕方
ありません。

私の脳味噌は、もう死ぬ・・・みたいな時でも、あくまでマンガ的に働くの
かもしれません・・・(笑)


      30.  2007-01-03  「風水について」

あけましておめでとうございます。今年もまた一年間、皆様が元気に楽しく充実して
過ごされますよう お祈りいたします。

さて、せっかくの新年なので今日は [ 風水 ] のお話などをしてみようかと思います。

現在では すっかりおなじみで、金運上昇には西に黄色の物を配置すると良いとか、
賭け事に勝ちたいなら自分の部屋をモノトーンで統一させると良いとか、悪い[ 気 ]
を寄せつけない為には、キラキラした多面体の物や鏡を使うと良いとか、そういった
おまじない的な要素の強い風水ですが、元々は、昔の人々が生き抜くための、とても
真面目な論理だったのです。

風水は、文字通り [ 風 ] と [ 水 ] の科学。現代のように治水工事もされていない昔
は、水害も多かったわけで、風と水の扱いひとつが人間の生命に大きく関わっていま
した。例えば、風水では曲がりくねった川のカーブの外側に家を建てるのは凶相とさ
れていますが、それは嵐の日、激流となって氾濫した水が川のカーブの外側に飛び
出しやすいからだし、山の中腹の安定した場所に家があるのが良いとされているのも、
山の上では強い風がいつも当たるし、山の下では崖崩れの危険があるからです。
(崖崩れもまた雨[水]に大きく影響されますからね。)

風はそよ風なら良いけれど、いつも面と向かって強風に当たっていると、体力が消耗
されるし、ストレスもたまり、いつもイライラするようになり人間関係に不和を招きます。
また、無風状態では空気が淀んで気分は暗くなり健康にも害があります。乾燥し過ぎ
た所ではインフルエンザなどのウィルスが猛威をふるうし、ジメジメしていればカビな
どの害があり、やはり健康を害します。

そんなふうに風水は昔の人に、心身ともに健康に生きていく為の風と水についての
術を教える理論でした。時の経つ内に、心身ともに健康でいられると言う事は、ガン
ガン働けると言う事、ガンガン働けると言う事はドンドン収入が入ると言う事、ドンドン
収入が入ると言う事は、金持ちになると言う事、人を思い通りに動かせると言う事。
といった様に、金を儲ける為の風水なら・・とか、出世・成功する為の風水なら・・とか、
途中で色・形・音の及ぼす心理学なども混ざり合って、果てしなく細かく細かく細分化
され、現代のおまじない体系が出来上がったわけです。

また、風水は大きく分けて三つあります。ひとつ目は お話したような住む場所につい
ての[ パノラマ風水]、二つ目は皆さんご存知、室内を扱った[ 陽宅風水 ]、そして三つ
目はお墓を扱った[ 陰宅風水 ] です。

[ 隠宅風水 ] は中でも一番重要だ、と言われていますが、その理由も論理的に考え
れば極々当たり前で、先祖の事を考え お墓の面倒を心込めてキチンとできる人は、
心に余裕のある人であり、自分以外の事も配慮できる人だという事。そして心に余
裕があり配慮もできるのであれば、自分の住み家の場所や室内にも充分気を使うだ
ろうし、快適に暮らせればますます心に余裕ができ、気持ちは明るく視野も広くなる
だろうし、そうなれば人からも好かれるだろうし、万が一、何かトラブルがあっても落ち
ついて解決できるだろうし、そんな人の運が悪くなるわけがない・・・という事なのです。

ですから はっきり言ってしまうと、風水のラッキーグッズだの、鏡を吊るしとけば良い
だのといった事には、気休めの効果しかありません。大事なのは本質です。

風水を用いて大成功したいなら、まず健全な環境を作る努力をするのが、一番の近
道なのです。家の中を片付け、すっきり清潔にし、外気を程良く取り込んで、しょっち
ゅう目に入るものの中に、高圧鉄塔、尖がった物、極端に激しい色の物などがあれば
(それらは無意識の内に圧迫感を与え神経に障るので)、気持ちを和ませる効果の
ある緑で隠すなどしてみてください。

当然の事ですが、健全な生活環境は感情の安定した人格を作ります。暗く・せこく・
怒りっぽく・落ち込みやすい人格と比べ、何かやりたい事がある場合、成功率が高く
なって当たり前ですからね。

皆様、今年もがんばりましょー!!!!


      31.  2007-01-05  「そこに猫が!!!」

ある日の事。外出先から戻ると、マンションの私の部屋のドアの前に二人の子供が
いました。7歳ぐらいの少年と5歳ぐらいの少女です。近づくと少年が言いました。

「すみませんが 魚 持ってませんか?」

チビッチョイわりにヤケに礼儀正しいけど、言う事が変だぞボウズ・・・と思いながら、
「魚は持ってないなぁ〜。」と答えると、ひどくがっかりした様子で、女の子の方は涙
ぐむ始末。ワケがわからず 「何で魚? 魚がどうかしたの?」 と聞いたら、何と、私の
ドアの横に電気メーターの扉があるのだけど、 その下の10cmほどの隙間に猫が入
ってしまったと言うじゃないですか!!! 通りすがりの人にもらった魚で、おびき出す作戦
だったようです。(すごく変な作戦だよね〜。まぁいいけど・・・。)

「いいです。ボクが捕まえます。」と、少年は意を決したような顔をして、その隙間に
腕を突っ込もうとするので、私は慌てて止めました。なぜならそこは13階の外廊下。
しかも一部は間隔が15cmほどもある柵で出来ているので、パニクった猫が もしも飛
び出したら、ヒュ〜〜〜〜。真っ逆さま。考えただけで胃のあたりが変な感じになって
きます。

私はコンクリートの床に腹這いになり、覗いてみました。いますいます子猫がっ。そこ
で猫なで声で「にゃんこ〜〜。ほ〜ら。ほ〜ら。おいで〜〜。」と、袖をプラプラさせて
みました。しばらくして子猫が誘われて出て来たところを捕獲!!! 久しぶりに緊張の冷汗
が出ましたよ〜。ホ----っ。遊び盛りの子猫で良かった・・・。

「これは君たちの猫?」「はい。妹の猫です。」ペット禁止なのだけど、飼ってしまった
ものは仕方ない・・・。13階から落ちれば猫は必ず死ぬ事、外へは絶対出さぬ事、出す
時はキャリーに入れる事、責任をもってかわいがる事、ちゃんと面倒をみる事を約束さ
せ女の子に渡しました。ベソをかきながら、二度と離さない〜っみたいな顔をして、子猫
をギューッ と抱きしめる姿がとてもかわいかったです。

そういえば昔、猫にまつわる こんな事件がありました。

東急東横線。の〜んびりした昼間の出来事。とある駅で、男性が乗って来たな〜と思
っていたら、電車が走り出した直後、そいつは 私が座っている座席の一番端の乗客
の腕を掴んで引っ張り立たせ、次に座っていた客の腕も掴み座席からどけ、次々と人
を立たせていくじゃないですか。

車両中に緊張が走りました。こうなると乗客たちは皆、静かに されるがままになって
いて誰も逆らいません。かく言う私も、順番が来て腕を掴まれた時、おとなしく立ち上が
りました。誰もが その男は[変]なのだろうと考えて当然の状況でした。

だんだん一人づつ どけるのが面倒臭くなったのでしょう。男は「どけ!!! どけ-------!!!!
みんな さっさと立ってくれ----っ。猫だ!!! 猫がいるんだぁ--------!!!!!!」と わめき始め、
全員を立たせると、座席をガバ----っっっと持ち上げ横に捨て置き、何と中から猫を
抱き上げたのです。ホントにいたのです。私たちの座席の下に大きな猫が!!!!

男は猫を自分の上着の中に入れ、頭だけ出させ なでていて、乗客たちは黙ったまま、
男がどけた座席を何となく協力して元に戻し、座り直しています。猫と一緒に次の駅で
降りて行ったけれど、車内は まるで何事もなかったかのようでした。

今でも、思い出すだに不思議でなりません。途中から乗って来た男が、なぜ猫の存在
を知っていた、あるいは気づいたのか。そもそもなぜ猫が そんなところにいたのか・・・。

それにしても、乗客たちの静かなあの態度、何だか都会的ですね〜。ホントに。
・・・・って、私もその場にいたのだけれど・・・。(~_~;)


      32.  2007-01-09  「虫のかわいらしさ」

今回は虫について書きますので、苦手な人は読まないでくださいマセ

私は特に虫が好きというわけではないのだけれど、時々 観察していて かわいい
なぁ・・・と思う事があります。

以前、実家での事。ずいぶん長い時間、しつこくブンブンと飛び回っていた熊蜂が、
やっといなくなったと思ったら、何と一輪の花の中でジーッとしているのを発見。
刺されたら事なので、再び一時間ほど時間を置き 覗くと、まだ同じ花の中に頭から
突っ込んでお尻だけ出してジーッとしているじゃありませんか。

蜂が長時間 同じ姿勢で動かずにいるなんて信じられず、トントンとその花を軽く
叩いてみると、熊蜂は鉢土の上にポトッと落ち、2秒程してガバっっっ!!!!!っと起き上が
ったと思ったらエライ勢いで飛び去って行ったんです。

そう、寝ぼけてたんですね。仕事中ウッカリ花の中で居眠りしてしまっていたんです。
熊蜂でもそんな事があるんだぁと気づくと、何だかかわいくなってきますよね〜(笑)

去年の春、私の仕事場のベランダで巣を張っている2cmぐらいの蜘蛛を見つけ、
何気に水鉄砲でピュッピュッと水をかけ、いじわるしておりました。
( いい歳をした独身の女が、なぜ水鉄砲なんぞを持っているかと言うと実は鳩との
抗争に使われる私の武器なのですが、まぁそれはまた、いずれお話するとして<笑>)

すると蜘蛛は慌てて柵の外側に身を寄せ、「ウーン。ウーン。」という感じで必死に
こらえている様子。突然の激しい雨だと思っているのかもしれません。怒るでもなく、
逃げるでもなく、ただただ[ しのごう ] とする蜘蛛。自然現象は仕方のない事だから・・
といった雰囲気が感じられて、何だかすごく悪い事をしたような気になりました。

他の虫もそうだけれど、蜘蛛は頭が良いですねぇ。例えばいつも通っている外廊下。
そこに夜の間に巣を張る でっかい奴がいて、朝一でゴミ捨てに出たりすると頭に引っ
かかる事が何度かあったのですが、数日後の早朝、通り過ぎても何とも無いので上
を見ると、私の身長に合わせて巣の構成を変更しておりました。毎日壊されたんじゃ
かなわないとばかりに、ちゃ〜んと計算しているのがとてもおかしい。(笑)

さらに少し時間が経つと今度は出勤の人々が通りかかり、中には長身の人もいて
結局 壊されてしまうのだけど、数日経つと それにも対応して、一番背の高い人が通
っても大丈夫なように巣の位置を調整しているじゃないですか。日々の経験から工夫
しているんですよね〜。たいしたものです・・・。

蜘蛛の巣は、こことあそこに元になる点を定めて・・・というように、離れた位置、空間
を把握する能力がなければ作れるものじゃありません。でも、そんな蜘蛛にも欠点が・・。
実は、コーヒーを飲むと酔っ払って、メチャメチャな巣を作ってしまうそうなんです。

まぁ人間に無理矢理 飲まされなければ、自然界で蜘蛛がコーヒーを・・・なんて事は
まず無いでしょうけど、とにかく へべれけ〜になってしまい、もう点も均等な横線もあっ
たもんじゃない、ヨレヨレのクチャクチャな巣になってしまうんですね〜。気の毒に・・・。
それでも必死で巣を張るところがおかしいですが。

蜘蛛だって生まれてだいぶ時が経てば、自分の生活にそれなりの自信を持つでしょう
から、酔いが覚めたらショックを受けそう。(爆)

虫も他の生物も、自然界の生き物は みんなとっても真面目で ひたむき・・・。
これは見習わなくちゃ・・・です
〜。(^-^)


    33. 2007-01-11  「ジモティー???」 

横浜にはJR横浜線が
通っていますが、とてもとてもローカル色が強いなぁ・・・と
思う事件がこれまでに2度ありました。

ひとつ目は、とある冬の午後の帰宅途中。座席で本を読んでいると車両の端の
方から「痛い!!!」という悲鳴が!!! 驚いてそちらを見ると、人相の悪い男が、その目
の前に座っている女性の髪をグワシと掴んでいるじゃありませんか。何が起きた
のか、乗客みんなが見つめる中、男は「気取ってんじゃねーよ。このバカ女。何様
のつもりだテメー。」と喚き、「何するんですか!!! やめてください!!!」と女性は金切り
声を上げ、泣き始めています。

どうやら知り合いでもなく、インネンをつけられている様子。どうしよう どうしようと
見ていると、今度は男がその人の頭をこぶしでバカッッと殴り、女性はまた悲鳴を
上げました。ひど過ぎる!! とムカムカしていると、その向かいの席にいたオバサン
が 「何すんのよ!!! 乱暴ねぇ!!! ひどいじゃないの!!! 」 と怒鳴ったのです。
すると男は 「 んだとぉ。ババァー!!! 」 とそのオバサンの腕を捻り上げました。

絵に描いたような悪者振りです。こういう暴力的な行為に遭遇してしまった場合、
都会では我関せずな冷たいところがあるのでは・・・と思ってしまいますが、ハマ
の電車はここからが違っていたのです。

オバサンの隣に座っていた若いサラリーマンが立ち上がり、「離せよ!!!」と大声を
出し、男がさらにその男性に掴みかかろうとすると、斜め向かいに座っていた少々
ヤサグレた感じのオジサンが「おめぇどっから来たんだよ。ここは浜っ子のシマな
んだよ。 よそ者だろ? ひと目でわかんだよ。でかい面すんじゃねーよ。」と静か
に言ったのです。

そのとたん、車両中が一致団結モード・スイッチオン! 「そーよ!!!! 誤んなさいよ!!!」
とOLらしきお姉様が叫び、私の隣に座っていた大学生風の男の子まで「そーだよ
出てけよ!!! バカ!!!」と怒鳴り、もうその後は車両中がワンワンという大騒ぎ。ほとんど
の人が席を立って罵倒。とうとう男は小さくなり、次の駅で逃げるように走り出て行
きました。

みんな ヤサグレおじさんの「ここは浜っ子のシマなんだよ。」という言葉に刺激され
たのかと思うと おかしくてなりません。ふだん何気に乗っていたこの路線、どうやら
乗客に浜っ子が多く、考えている以上にローカルな電車だったようなのです。私も
浜っ子だという自覚はありますが、そのジモティーな感覚がこれほど共通したものだ
と感じたのは初めてでした。この先、何か災害が起こった時なども、この調子で団
結できると良いですよね〜(笑)

二つ目は、春の午後。私がボーっとして座席に座っていると、その車両の乗客たち
10人ほどが、端の一箇所に集まってガヤガヤしています。どうも団体さんでも知り合
いでもなさそうな人達なのに、みんな仲良く騒いでいるのです。気になったので
私もその場へ行き、その人々の背中に向かって話しかけてみました。

「どうかしたんですか?」と。すると、笑み満面の女性が振り向き、「貴女も抱かせて
もらいなさいよぉ!!!」 そう言って集団の前の方へ私を押し込んだのです。見ると、人
に囲まれたその席にはお婆さんが座っており、膝の上に何とも愛くるしい子犬たちが
たくさんいて、「私も〜。」「ボクもいいですか〜?」と手を伸ばす人達に「はいど〜ぞ」
「はいはい ど〜ぞ。」とニコニコと、子犬を配っているではないですか。

かく言う私も「は〜い。貴女もね。ど〜ぞ〜。」と、茶色い巻き毛のくりくりしたつぶらな
瞳のかわいい奴を渡され、ついつい周囲の人と一緒になってニッコニコに〜。(笑)


ふつう、電車の中で子犬を複数連れている人がいるからといって、やたらに寄って行
ったりはしないし、そもそも抱いてみますか〜? なんて周囲に渡したりしないし、そん
な場に
遭遇したとしても「私もいいですか〜?」なんて、どんどん人が増えたりは しな
いですよね。本当につくづくローカルな(微笑ましい)出来事でした。

ちなみに、そのお婆さんの印象は[ 犬咲ばあさん ] というカンジ・・・。
ついつい和んでしまいましたよ〜。



      34.  2007-01-14  「悪夢について」

誰でも よく同じ夢を見たり、連続した夢を見たりする事がありますが、この種の夢は
悪夢に属し、人生で解決しなければならない問題がある・・・という暗示だそうです。
だとすれば、私の人生、未解決の問題だらけなのかも(笑)

よく見るのは、旅先の旅館の夢。いつも同じ旅館で、外は雪の闇夜。館内は建て増
しを繰り返したらしく、複雑に入り組んでいます。最初は大勢で行動していたのに、
いつの間にか独りになってしまい、自分と友人らの部屋を探す事になるのです。
さまよって辿りつくのは、決まって建物の一番奥の部屋で、そこには必ず幽霊がいる
・・・といった夢。

夢判断によると、夜・雨・雷・雪などは良くないもののようだし、さまようとか 独りに
なるとか 幽霊が出るとかいう事も、何らかの強迫観念の象徴なのでしょうが、見る
たびにイヤ〜な気にさせられる陰気な夢なのでした。

もうひとつ、とても不思議な夢があります。私が10代の頃から ず〜っと連続して見
続けているものなのですが、最初は、ホコリっぽい薄茶色の土で出来た通路の様
な場所に自分が立っておりました。上を向くと両側の土壁の高さは2mほどで雲ひと
つない青空が見えます。通路が迷路のようなので困っていると年配の男性が現れ、
そこが実は発掘された遺跡の一部である事、観光地で、上から見ると立体的な
巨大古代文字になっている事を教えられました。彼はその遺跡の管理人の一人だ
という事で、出口に案内してくれる・・・という夢。

ところが その数年後、どこかの丘の上に自分が立っている夢を見たのですが、町
を見下ろせる その場所から少し歩いて行くと、何と例の巨大古代文字遺跡の場所
に出たではないですか。

そして次には、どこかの町で銀行に行く夢を見ました。難解な文字で説明が書いて
あるATMの使い方がさっぱり理解できず困っていると、行員に「貴女はどこから来
られたのですか?」と聞かれ、考えても それがよくわからず、オロオロして外へ出
てしまうのですが、見上げると遠くに丘があり、道行く人に「あの丘には 遺跡があり
ましたっけ」と聞くと、「ああ。あるよ。有名だから、みんな知ってるよ。まだ、あの文
字の意味、解明されてないんだよね。」と答えてくれた・・・という内容。

そんな風にして、10代から始まったその夢は、現在までの間にどんどん膨らみ、今
では、複数の友人も出来、その町にある超高層のデパートのどこで何を売っている
のかもわかっているし、以前は困っていた不可思議なATMのマニュアルや駅構内
の案内板なども読めるようになり、地下街には行きつけのレストランまである始末。
その上、最近、[私] が込み入った路地裏にある歯医者の2階を借りて暮らしている
のを知りました。ものすごく古い建物だけれど、中々風情があって気に入ってます。

面白いのは車で、どれにもタイヤはなく、代わりに 球体が4個ついているのです。
だから方向自在で横移動も らっく楽。誰一人 車庫入れに困ったりはしません(笑)。 
そして先日とうとう、奇妙すぎて長い間使えずにいた電話が使えるようにもなってし
まいました。

どれぐらい奇妙かというと、数字ではなく独特な文字がついた24個のボタン、切り替
え装置付きの受話器、その横にさらに小さめなサブ受話器・・・といったもの。
料金は全く必要なく、文字ボタンで電話の管理局を呼び出し、サブ受話器で自分の
登録暗号名と相手先を告げた後、今度は受話器の方の切替え装置を押してから
[通話可能です信号]を確認すればOK。(ややこしい・・・)

これらは、睡眠中も脳味噌が勝手に物語を想像したがる結果なのか、はたまた そう
いう世界に行きたいという願望があるのか(ありそう;;;)、長期に渡る現実逃避傾向
にあるのか謎ですが、夢というものは総じてフラストレーションを解消するために働く
というから、私自身 自分でも気づかない大きな潜在的葛藤を抱えているのかもしれ
ません。

この夢、これからも まだまだ膨らんでしまいそうです・・・。
まぁ何だかんだ言っても、内心ちょっとだけ楽しみだったりして・・・(笑)


       35.  2007-01-18  「怪しい勧誘 2 」

日頃から私は[勧誘]に対して、態度がとてもキツイです。

「ボクと一緒に人の幸せを祈りませんかぁ〜。」と言われれば「イヤ!!!」 と大声で
答え、「ちょ〜っと アンケートよろしいですかぁ?」と言われれば 「あっち行って!!!
関係ないからっ!!!!」と答えるのがいつもの事。そのせいで、「そんな言い方しなく
たっていいでしょ!!!」と、カンカンになった女性勧誘員に走って追いかけられた事
もありました。

そんな私の知り合いに、非常〜〜〜に穏やかで、勧誘にキャッチされたが最後、
じ〜っくり相手の話を聞いてしまう人がいて、いつも心配していたのですが・・・。

ある日の帰宅途中、電車の中で、彼女は勧誘に付きまとわれました。
あいにくキッツイ私のような者は一緒でなく彼女はひとり。相手は二人の男性で、
しかも何かの新興宗教の関係らしく、かなりのしつこさだったそうです。「でも〜」
とか「え〜と〜」とか「う〜ん」などと、いつもの調子の、ゆるゆるとした言葉で何
とか切り抜けようとしたらしいのですが、相手はそんなに甘くはありません。彼女
がハッキリ キッパリ 断れないでいると、その二人の男性に両側から腕を支えら
れ、無理矢理 途中下車させられてしまったのです。

どんな時も非常〜〜〜に穏やか〜〜な人だけに、はた目には仲良く降りていく
3人に映ったろう・・・などとつい考えてしまいましたが、早い話が拉致されたので
す!!! 拉致です!!!

・・・で、どうなったのかというと、宗教の道場のような場所へ連れて行かれたそう
で、正座させられ、説得・説教・甘い言葉に脅迫まがいの言葉、洗脳行為が延々
と続いたらしい・・・。と、ここまで聞けばふつう、(そりゃヤバイは〜。) とか (もう
いかん。)とか思いますよね。ところがどっこい、この人、只者ではないのですよ。
延々と聞かされている この最中に、彼女が考えていた事は ただひとつ !!!
( 足が〜痺れちゃったなぁ〜。 ) ・・・だけ。

「で、結局どうしたのよ。」 と聞くと、「ん〜。お金を〜。」 と言うので、「やっぱりお金
とられたの!?!!」と突っ込むと、「うう〜ん〜。そ〜じゃなくて〜。お金をくれたの〜。」
ですと・・・。

つまり、延々と続けても埒があかず、とうとう先方が諦め、「もう帰っていいよ。」と
彼女を解放したのだけれど、それでもまだム〜ンと静かに座っているので「どうか
したの?」 と聞かれ、「さっき〜電車 降りちゃったから〜 もう切符買うお金持って
なくて〜。」などと答え、交通費をもらったというわけなのです。いや〜〜ビックリ。
無手勝流って感じです。

・・・と、この話を聞き出すまでに、ものすご〜く ものすご〜く時間がかかりましたぁ。
生まれてこのかた、ただの一度も喧嘩した事がなく、腹が立った事すらないという
この彼女。

ある意味 最強なのかもしれません。(笑)


                
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